星空つづり

星空・天体写真などの記録を綴るブログ

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2008.08.17 Sunday

EQ6PROオートガイドシステムの解説

EQ6PROを手に入れて約半年、試行錯誤しながら徐々にシステムアップし、やっとまともなオートガイドシステムとなったのでまとめておく。
とにかく過去の資産を利用し、安くをモットーに考えてきた結果だ。
私のオートガイドシステムについての物理的な機器や接続は下図のとおり。

オートガイドシステム

必要機材は以下のとおり(機材は一部リンク有)
1)赤道儀本体(ケンコーEQ6PRO
2)赤道儀付属のハンドコントローラー(SynScan
3)鏡筒とガイド鏡を同架させるプレート(Vixen マルチプレートDX
4)プレートに鏡筒を載せるためのアリミゾプレート(Vixen SXホルダー
5)ガイド鏡(国際光器 RFT80)
6)ガイド星を捉えるためのカメラ(ミードLPI
7)EQ6PROの導入制御とオートガイド制御するためのノートパソコン
8)PCのオートガイド制御信号(USB)をEQ6PROのオートガイドポート用の信号・ケーブル(RJ-11 6芯)に変換する装置(汎用オートガイドリレーボックス

次にケーブルについてコメントする。以下の項目番号は図内の丸囲い番号に対応する。
1)EQ6PROに付属のケーブル。普通のLANケーブルと同じ仕様のようで、私の場合は、JJコネクタ(LANケーブルの延長アダプタ)をかませてLANケーブルで延長して使っている
2)EQ6PROに付属のケーブル。PC側はRS-232Cポートに接続する。このケーブルは、ノートPCの星図ソフトから天体導入制御するために接続している。
3)リレーボックスから赤道儀のオートガイドポートに接続するケーブル。6芯のRJ-11で、ホームテレフォン用として大型の電器店などで購入できる。
4)PCとリレーボックスをつなぐUSBケーブル。市販品でOK。
5)ミードLPIイメージングカメラとPCをつなぐUSBケーブル。LPIが捉えたオートガイド用の星像をPCに取り込んでいる

接続1

接続2

次に図に表していないPCの環境だが、次のとおり。
1)OSはwindowsXP
2)星図ソフトにはTheSKY6かステラナビゲータ8を使用
ステラはEQ6PROを正式サポートしているので接続確立には苦労しない。
TheSKY6は、以前紹介したとおり、セレストロンNexter(nonGPS)で接続。
3)オートガイドには、フリーソフトGuideMasterを使用。オートガイド制御のための接続確立用にASCOMドライバを使っている。
汎用オートガイドリレーボックスとの、ASCOMを使用した実際の接続確立には、ガイドインターフェイスにASCOMを指定し、ASCOMセッティングの機器はスカイセンサー2000PCを指定して使用している。※機器にLX200を指定しないのはCOMポート番号が2以下でないと仕様上動作しない(COMが指定できない)ので、互換のスカイセンサーを指定している。
4)LPIカメラは1ショット最大15秒の蓄光(露出)ができるが、標準の露出時間50ms(1/20秒相当)のまま使用し、GuideMasterの画像スタック機能で4枚程度スタックして暗い星を捉えることが出来ている。Guidemasterであれば、おそらくKenkoなどのデジタルアイピースなどでも全く問題なく使えると思われる。
5)実際には、デジタル一眼レフカメラもPCからの撮影制御のためにUSB接続させているので、現場ではケーブルだらけとなっているが、しかたがない。
ノートPCでは、星図ソフト連動、カメラ制御、オートガイド制御を同時に処理しているので、低スペックすぎるPCでは辛いと思う。特にメモリ搭載はそれなりに必要かと。

最後に、趣味人のガイドウォークなど、最近は比較的安いガイドシステムが販売されているが、有り物と多少の機材を組み合わせることで、容易かつさらに安価に構築できる。
例えばガイドウォーク一式(カメラ・オートガイドソフト・ケーブル)が7万円程度であることと比較すると、紹介したシステム(LPI・リレーボックス・ケーブル)を含めても半額以下で構築できる。カメラをWEBカメラにすれば、リレーボックスとケーブルの値段を含めて2万円以下となる。
これだけの値段の差があれば、その差額で十分、プレートやガイド鏡やガイドマウントまで手に入れることができるはず。

追記・・・汎用オートガイドリレーボックスと、その前後のケーブルがなくても、ハンドコントローラ経由で、GuideMasterなどのフリーのガイドソフトからASCOM経由でオートガイドは可能。しかし、この場合、ガイドスピード(補正速度)は対恒星時追尾1xとなり、細かなガイドは不可能。つまり焦点距離の大きな鏡筒で撮影する場合には全く向かない簡易的なガイドとなる。また、この手法では、星図ソフトとの接続を切断して利用しなければならない不便さが伴う。
これらの問題を解消するために、EQ6PROのオートガイドポートで補正している。そのためにリレーボックス経由で別系統で接続しているわけだ。
オートガイドポートを利用するとガイドスピードも対恒星時1x未満の指定のスピードで細かな制御が可能となる。

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