星空つづり

星空・天体写真などの記録を綴るブログ

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2013.12.13 Friday

月面投影板の製作

観望会などをやってると、望遠鏡を覗くのが苦手な子どもが多いことに気がつく。
で、せめて月くらいはできるだけ生っぽい感じで直接見ている雰囲気で観望させてあげたいと常々思っていた。
最近ようやく入手しやすい値段になってきたガラスに貼り付けて使うタイプのプロジェクター用背面投影フィルムが使えないかと考え、早速取り扱い販売店さんからA4サイズのサンプルを送ってもらった。

透明のものだと向こう側にある光源が透けて見えてしまうらしく今回光源透過のないグレータイプを取り寄せた。それでもフィルムの可視光透過率が80%以上、視野角は120°という広角とのことだが、気になっていたのはその解像感。

とりあえずプロジェクター投影してみて解像感と輝度をチェック。一般の映像投影に関しての解像感は申し分ないようだ。



で、今度は25センチドブソニアン鏡筒から出る月をとりあえず投影してみた。低倍率での月は大口径ドブでは目も眩むほど明るいわけだが、投影するには逆にもってこいだ。
アイピース越しでも結構明るい月面像が投影できるようでクレーターなんかもバッチリ認識できるほど。変な粒状感が出やしないかと気にしていた解像感も全く問題ない。その繊細な像に驚いたほどだ。
これなら小さな子どもでも少しは楽しんで観てくれるだろうか。

▼背面投影フィルムへの月面投影テストの様子

問題は取り付け方法だったが、太陽投影板のようにカチっとしたものでは、観望会の時など機動性に欠けると考え、フィルムは硬質クリアーケースに入れ、そいつをフレキシブルクリップみたいなもので接眼部から伸ばしてしまう方法をとることにした。

太い接眼部をガッチリ挟めるほどの大きな両端クリップだが、たまたま近所のカー用品ショップにあったスマートフォンアームが最もよさそうだったので採用。
フィルムもサンプルのA4までは不要なので半分のA5にカットして、A5硬質クリアーケースに入れて完成。

▼投影板を取り付けした状態
月面投影板

ちょうど翌日観望会のお手伝いがあったので披露したところ、珍しいこともあってか多くの人に喜んでもらえたようだ。
投影板の月を見せながら指さし説明もできるのでなかなか便利でもあった。

明るい天体ならと思い現場で金星も投影してみたがちゃんと形も分かる。
また、スマホのカメラなどで容易に撮影できるもの意外な利点だ。
この日、実際にiPhoneで投影板に写っている金星を撮影してみた(下画像)が、アイピースに直づけしてコリメート撮影するより遥かに簡単だ。
これなら観望会のお客さんにもお土産代わりに気楽に遊んでもらえそうだ。

▼月面投影板に写し出した金星をiPhoneで撮影

最後に評価テスト・作成に使用した背面投影フィルムだが、リアプロサイバー(グレータイプ)というもの。評価目的もあったので今回は幸い無料サンプル品で対応できたが、販売品としては元々がプロジェクター投影用のためA4など小サイズで予めカットされた状態では手に入りにくいかも。

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