星空つづり

星空・天体写真などの記録を綴るブログ

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2013.05.24 Friday

UHCフィルターを試す

とあることのお礼ということで埼玉県の天文機材ショップのスターゲイズさんからUHCフィルターを頂戴した。
スターゲイズさんと言えば、数年以上前にMEADEの製品を私がよく使っていた頃、サイト上で機材構成も含めて詳しい製品紹介がされていたのでよく拝見させてもらっていた。

当たり前過ぎる解説だか、UHCフィルターは星雲観望用のフィルターで、光害の影響のある場所で眼視観望する際には一番最初に手に入れたいフィルターだろう。
惑星状星雲や散光星雲などが自発光する特定波長のみを通すことで星雲観望に邪魔な光を除外してコントラストよく見せようという代物。
ある程度主鏡口径が確保できていないと逆に光量不足を感じるかもしれないが、それなりに集光力のある鏡筒だと効果がよく分かるはずだ。

写真撮影にはIDASのLPS-P2光害カットフィルターを私はよく使うが、一般的なUHCフィルターはそれよりも透過させる波長がさらに限定されいるようで、カラーバランスはより激しく偏る。以前見せてもらったことのあるフィルターでは明るい光は概ね青緑っぽい色がついて見えていた。
ということで月や惑星などの明るい天体や色を楽しむ恒星や星団などを観望するためには普通は使用しないはずだ。

で、早速頂戴したUHCフィルターを使ってみた。

UHCフィルター

スターゲイズさんオリジナルの製品のようだが、サイズの割に重量感があって見た目の仕上げ感はなかなかよい印象。フィルター特性のグラフが付いているともっと製品のことがよく理解できたとは思うが、おそらくは一般的なUHCフィルターとさほど変わらないと思っておこう。はてさて効果の程は・・とりあえず楽しみだ。

UHCフィルターの能書きを前置きで散々書いておきながら、実はUHCフィルターを所有するのは初めて。所属クラブOACの面々が時折UHCフィルターを付けた鏡筒を出していた所を見せてもらったことはあるが、もともと割合暗い空で見せてもらっていたので今ひとつ効果がピンと来ていなかった。光害のある自宅先で使って見られるなんて効果確認にはうってつけだ。

初使用の鏡筒は25センチのドブ。
フィルターはアイピースに切ってあるフィルターネジに取り付ける。
ねじ山はピッタリな感じで脱着時に引っかかり感なく硬くも緩くもない。こういうのはとても大事だ。



さて、いきなり月に向けて出てくる色を撮影。やっぱ青緑だ。
明るい恒星もだいたいこんな色で見える。
理屈的には星雲のような暗い天体ではこんな色はついて見えないはずなので何の問題もない。



この日は、満月寸前の月が空一面を照らしていた。
肉眼で3等星は見えていたが4等星はちょっと・・というような空。

まずはフィルター無しでM57リング星雲に向ける。
なんとか見つけられたし、じっくり見ているとギリギリドーナツに見える・・か。
UHCフィルターを装着して覗くと、バックグラウンドがグンと暗くなり、ドーナツがハッキリ見える! 想像以上に効果があるもんだと感じた。

次はお近くのM27亜鈴状星雲にフィルターを付けたまま導入。
M57より暗めだがアレイ部分ははっきり確認できる。
フィルターを外して見るとほとんど存在すらわからない。フィルター無しでは発見できていなかっただろう。

ハングリーなモスキートどもが襲撃してくるもお構いなしで、さらにM8干潟星雲に向けてみる。さすがに今夜の月に近いせいか厳しいが、フィルターのお陰で散開星団横の明るい部分は視認できた。
ついでに、M17オメガ星雲にも向けてみた。こちらも全体は視認できなかったが、背骨みたいな明るい部分は全然見えていた。

ここまで効果が得られるとは思っていなかったので、この結果はとても嬉しい。
フィルターを通して見える星の数は明らかに少ない印象だったが、付けたままでもそこそこ天体導入できる程度には星は見えていた。
今後は月明かりがない夜の軒先観望が楽しみだ。

今回使用させてもらった スターゲイズオリジナル UHCフィルターはこちら


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