星空つづり

星空・天体写真などの記録を綴るブログ

<< July 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< ケンタウルス座の有名どころ | TOP | 黒眼銀河 >>

2009.03.25 Wednesday

StarShoot AutoGuider (SSAG)

米ORIONから販売されているStarShoot AutoGuider通称SSAGを手に入れた。
購入先はアメリカの天文ショップサイトAdirondack Astronomyからの直接購入。
発注してから約一ヶ月待っての到着で、荷物は郵便局での受け取りでした。

円が1ドル97〜98円前後を推移している中、売価が249.95ドル。送料が35ドル。荷受け時に郵便局で支払った国際郵便物課税分として600円が別途必要となり、1ドル98円の換算で合計約28500円でした。

SSAGは国内では、ジズコが取り扱っており、販売価格36330円+送料840円の合計37170円で手に入れることが出来るので、その差は8670円でした。小物だったので、あまり得した感じは正直してませんが、特に手間がかかったわけではないのでよしとします。

手に入れたその足でテストしに行きました。ほとんど駆動テスト程度でしたが簡単にレポートしておきます。

<開封>
開封するとSSAG本体、USBケーブル、両端RJ-12コネクタの6芯ケーブル、24ページの取扱説明書、CD-ROMが入っていました。

<ドライバインストール>
SSAGの制御に必要なドライバを、添付CD-ROMの自動起動するセットアッププログラムにてインストールします。
さらにSSAGに対応しているPHDguidingも同梱のCD-ROMからセットアップできますが、バージョンが若干古いので、ここは、ネットで配布されている最新バージョンを入れてテストに備えました。

<SSAG接続>
SSAG本体はガイド鏡の31.7mmスリーブに挿入して使用します。両端RJ-12のケーブルは、SSAGから直接赤道儀のST-4互換ガイドポートへ差し込みます。
USBケーブルはPCとの接続用で、オートガイドソフトPHDGuidingを使ってガイドします。

<設定>
SSAG本体用の設定は特に必要なく、PHDGuidingのみでちょっと設定すればガイディングできるようになります。
具体的には、Camera接続はSSAGが選択リストに出てくるので選択するだけですし、SSAGとマウントの接続ではASCOMドライバなどは必要なく、Mountメニューでon Cameraを選択するだけです。
あとは、PHDの脳味噌ボタンでガイド用パラメータを必要に応じて設定します。今回は、SSAGに依存した設定項目は特にないので、とりあえずデフォルトでテストしました。



<ガイド星>
テストは、通常私が使っているガイド鏡(D=80mm fl=400mm)で行いました。
これまでのガイド用カメラはミードのLPIでした。ガイドに使える恒星は50mmファインダーではっきり確認できる程度の恒星で、せいぜい5〜6等だったように思います。
今回は、このLPIとSSAGの感度が比較できるよう対象に「ミザール&アルコル」付近を導入してまずは画像取得してみました。

▼LPI 1秒露出での画像


もともと明るめの恒星少ない領域ですが、このようにLPIでは約4等のアルコルが確認できる程度です。よく見ると7.59等の恒星がなんとか見えていますが、30万画素のLPIの場合、これでは小さすぎてガイドには使えません。

▼SSAG 1秒露出での画像


10等級の恒星も捉えています。どこまで暗い星をガイドに使えるかは試していませんが、130万画素(1280x1024)あるので、星像の明るさ・大きさからして9等でもいけそうな感じです。

<ガイディング>
これまでの私の場合(LPI+GuideMaster+ASCOM+汎用オートガイドボックス)の時と同じ、ガイドカメラ露出2秒、マウントのガイディングスピード0.75xのセッティングでガイディングさせてみました。



ガイド星には、上の画像にある7.59等の恒星を選びました。焦点距離960mmの撮影鏡筒に実際にカメラを取り付け撮影しながらガイドさせました。
撮影は、これまでのこの鏡筒での安全圏8分を超えた10分露出で行いましたが、星像のズレが確認できないほどガイドが決まってました。
上の画面キャプチャー画像のように、PHDが表示するグラフで見る限りは、SSAGの1280x1024のpixelにおいて、全幅1.5pixel程度の範囲内で両軸とも収まって修正がかかっているようで、一応は暴れずにガイドしてくれています。

10分露出の撮影結果を見たときは、ガイドディングカメラを換えただけ(実際には、ASCOM経由でなくなっている点に違いもある)で、こんなにもガイド性能が変わるなどとはちょっと信じられませんでした。(今でも)
とはいえ、ガイドが決まっていたのは事実でしたので、次回実戦投入では長時間露出をかけて再度確認してみたいと思います。

最後にfl=960mm鏡筒でのデジカメ直焦点の写角、fl=400mmガイド鏡筒でのLPI,SSAGそれぞれの写角をほぼ正確に重ねてみたのでご覧ください。
LPIより若干SSAGのほうが写角が広く撮れています。しかし、先ほど書いたように画素数がSSAGの方が4倍以上あるので恒星の重心計算の精度が向上し、ガイド性能が上がった可能性があります。ほんとうのところは確証はありませんが(^^;



-------------------------------------------------
<< SSAG Specifications >>

Camera Sensor: Monochrome CMOS Micron MT9M001
Sensor format: 1/2inch
Pixel array: 1280x1024 (1.3Mp)
Pixel Size: 5.2μx5.2μ
Exposure Range: 0.05 seconds to 10 seconds
A/D Conversion: 8bit
Thermoelectric cooling: No
IR-cut filter: No
Mounting: 1.25inch nose piece or T-thread
Autoguide commands: ST-4 output
Mount connection: Via RJ-12 modular jack(6-pin)

-------------------------------------------------

▲top