2008.12.01 Monday
SE250N反射望遠鏡のオフアキ仕様化改造
ケンコーのEQ6PRO赤道儀を手に入れてからほぼ一年になる。
ガイディングスコープに取り付けたLPIカメラにてGuideMasterを使用したオートガイドで、天体写真を撮るも、いつも少し露出時間を延ばすと星像が流れる。ガイドエラーの原因を探ろうといろいろテストしながらやってきた結果、機材周りが原因のようだとわかってきた。
テストにより、これまでわかってきた事象について・・
1)星像の流れはだいたいいつも赤経赤緯でほぼ南東方向に流れていく。
2)ガイド星を中心とした流れではない。
3)レベルや極軸のずれによる流れではない。
4)GuideMasterでは、ガイドが5秒角以内で安定してガイドできているにもかかわらず実際の写真は流れている
5)撮影鏡筒を変えてもその焦点距離に反比例した露出時間で星像が流れる。
以上のことから、原因を想像するに
1)撮影鏡筒のたわみによるものではない
2)ガイディングソフトの問題ではない
3)マルチプレート、ガイドマウント、もしくはガイド鏡などのたわみの可能性は残る
4)赤道儀本体の機器・セッティングの問題ではない
という結論に達した。
以上のことから、ガイディング構成を変更することにした。つまり、ガイディングスコープによるガイドをやめ、鏡筒本体のみでガイドさせるような構成をとる仕様に変更し、テストしたいと思った。
そのための今回の改造は、以前から所持していたビクセンのオフアキ(オフアキシスガイダー)をse250nに取り付け、撮影できるようにすることである。
以前、接眼部を笠井のロープロフィールタイプのものに改造し、多少は筒外焦点をかせげるようにはなっていたが、それでも、実際にそのまま取り付けてみると、ピントが出ない。まだ、筒外焦点が足りないのだ。
となると、鏡筒をカットして筒外へ少し焦点を延ばしてやる方法しかないと考えた。
カットする前に現在の、各アイピースや撮影構成での合焦位置を確認し、カットする長さを計算した。
今回は35ミリをカットすることとした。
カットの方法
1)6本のネジをはずし、主鏡をセルごと分離
2)金切バサミにて筒(主鏡セル取り付け側)をカット
3)6箇所のネジ穴を5mmドリルで穴あけ
4)主鏡セルを戻し、あけたネジ穴に沿って3mmドリルで、主鏡セルに穴あけ ※主鏡セルの元のネジ穴にピッタリはまるネジ穴を3)で開けるのであればこの作業は不要だが、かなり難しいのでやめたほうがよい。
5)スプレー式のエアーダスターなどで金属カスを清掃
6)ホームセンターなどで売っている長さ10mmのドリルネジで、先ほどの穴あけしたネジ穴にて、主鏡セルと筒を固定
7)赤道儀にセットし、光軸を合せて完成
<作業の様子:筒をカット中>
鏡筒を赤道儀にセットし、実際にオフアキをつけてみるとちゃんとカメラでピントが出た。その状態でガイド部分にLPIカメラと焦点がほぼ同じ中焦点のアイピースを付け、オフアキ側にあるピント調節機構で同時に合焦出来ることを確認した。
改造によってとりあえず現構成のパーツでは、これまで使えていたパラコア(コマコレクター)が使えなくなったのは少しつらい。なんとかパーツを組み合わせて使いたいものだ。光害カットフィルターはオフアキ側に48mmの取り付けネジが切ってあるのでそのまま使える。
<オフアキ仕様となったSE250N>
とりあえず、改造はこれで終了。あとは、ガイド撮影のテストをしてみるのみである。これでも星像が流れるということになれば・・・もういちど原因を探るところから始めなければならない・・・
さて、今回の改造のおかげで積載重量が6キロほど軽くなったのは大歓迎だ。これまではEQ6PRO赤道儀の積載可能重量である17キロ超えて21.5キロ(カメラ含む)となっていた。とくに問題なく振り回せていたのでよかったが、今回の改造で積載可能重量内に収まることになり、バランスウェイトもすっきりした。
とりあえず、テストの結果は近々にレポートしたい。
ガイディングスコープに取り付けたLPIカメラにてGuideMasterを使用したオートガイドで、天体写真を撮るも、いつも少し露出時間を延ばすと星像が流れる。ガイドエラーの原因を探ろうといろいろテストしながらやってきた結果、機材周りが原因のようだとわかってきた。
テストにより、これまでわかってきた事象について・・
1)星像の流れはだいたいいつも赤経赤緯でほぼ南東方向に流れていく。
2)ガイド星を中心とした流れではない。
3)レベルや極軸のずれによる流れではない。
4)GuideMasterでは、ガイドが5秒角以内で安定してガイドできているにもかかわらず実際の写真は流れている
5)撮影鏡筒を変えてもその焦点距離に反比例した露出時間で星像が流れる。
以上のことから、原因を想像するに
1)撮影鏡筒のたわみによるものではない
2)ガイディングソフトの問題ではない
3)マルチプレート、ガイドマウント、もしくはガイド鏡などのたわみの可能性は残る
4)赤道儀本体の機器・セッティングの問題ではない
という結論に達した。
以上のことから、ガイディング構成を変更することにした。つまり、ガイディングスコープによるガイドをやめ、鏡筒本体のみでガイドさせるような構成をとる仕様に変更し、テストしたいと思った。
そのための今回の改造は、以前から所持していたビクセンのオフアキ(オフアキシスガイダー)をse250nに取り付け、撮影できるようにすることである。
以前、接眼部を笠井のロープロフィールタイプのものに改造し、多少は筒外焦点をかせげるようにはなっていたが、それでも、実際にそのまま取り付けてみると、ピントが出ない。まだ、筒外焦点が足りないのだ。
となると、鏡筒をカットして筒外へ少し焦点を延ばしてやる方法しかないと考えた。
カットする前に現在の、各アイピースや撮影構成での合焦位置を確認し、カットする長さを計算した。
今回は35ミリをカットすることとした。
カットの方法
1)6本のネジをはずし、主鏡をセルごと分離
2)金切バサミにて筒(主鏡セル取り付け側)をカット
3)6箇所のネジ穴を5mmドリルで穴あけ
4)主鏡セルを戻し、あけたネジ穴に沿って3mmドリルで、主鏡セルに穴あけ ※主鏡セルの元のネジ穴にピッタリはまるネジ穴を3)で開けるのであればこの作業は不要だが、かなり難しいのでやめたほうがよい。
5)スプレー式のエアーダスターなどで金属カスを清掃
6)ホームセンターなどで売っている長さ10mmのドリルネジで、先ほどの穴あけしたネジ穴にて、主鏡セルと筒を固定
7)赤道儀にセットし、光軸を合せて完成
<作業の様子:筒をカット中>
鏡筒を赤道儀にセットし、実際にオフアキをつけてみるとちゃんとカメラでピントが出た。その状態でガイド部分にLPIカメラと焦点がほぼ同じ中焦点のアイピースを付け、オフアキ側にあるピント調節機構で同時に合焦出来ることを確認した。
改造によってとりあえず現構成のパーツでは、これまで使えていたパラコア(コマコレクター)が使えなくなったのは少しつらい。なんとかパーツを組み合わせて使いたいものだ。光害カットフィルターはオフアキ側に48mmの取り付けネジが切ってあるのでそのまま使える。
<オフアキ仕様となったSE250N>
とりあえず、改造はこれで終了。あとは、ガイド撮影のテストをしてみるのみである。これでも星像が流れるということになれば・・・もういちど原因を探るところから始めなければならない・・・
さて、今回の改造のおかげで積載重量が6キロほど軽くなったのは大歓迎だ。これまではEQ6PRO赤道儀の積載可能重量である17キロ超えて21.5キロ(カメラ含む)となっていた。とくに問題なく振り回せていたのでよかったが、今回の改造で積載可能重量内に収まることになり、バランスウェイトもすっきりした。
とりあえず、テストの結果は近々にレポートしたい。